涼宮ハルヒは誰の憂鬱だったか…

 
ふふ、なんとも意味深なタイトル…
 
なんて戯言です。
ただなんとなく文字にしてみているだけです。
 
マジ今更なので、読まないでください。
 
 
 
時々、考えたりするのです
 
涼宮ハルヒがやたら売れている理由の裏側ってどうなっているのだろうと。
 
 
そりゃあ、原作の面白さとアニメの神クオリティが強く影響していて、
いい作品に対する当然の評価だと思うのですが。
 
何か他にも大きな要因があるのではないかと。
 
ハルヒシリーズの構成って、
「終わらない夏休み」がいい例のように
ビューティフル・ドリーマーよろしく、
永遠のパラダイスとモラトリアムがで作られていますよね。
 
それらがぴちっとそろっているからこそ、
僕らオタクはそのパラダイスにいつか夢見た自分の憧れを投影して、
ハマっているのではないでしょうか。
 
 
だって、(オタクなら)誰だって憧れたでしょ?
 
ドアを開けると美少女たちのいる部室や、
巨乳の先輩、
メガネの本好き娘、
眉毛の委員長、
幼馴染(まだ出てきてないけど)。
 
美少女に囲まれて生活してぇ〜、
という単純な環境を、強力なキャラで作り上げ、
 
「何か面白いことないかな〜」
 
という自分が非日常の主人公になりたいという願望をハルヒの行動によって作り出す。
 
 
ハルヒの行動=読者の妄想
 
って、そんな感じがするのです。
 
 
そして、
それを客観視し、巻き込まれ、時に制止しする、
唯一絶対の抑制力を持つキョン
読者の現実面のイメージを投影しているのではないでしょうか。
 
 
キョンの行動=読者の現実
 
キョンが憂鬱の冒頭で語っているサンタクロースのくだりはまさに、
僕らがいつも胸の奥でひそかに思っていることのであると思います。
 
そして現実を知っていながら「そんなことありえん…」と思いつつも
非日常に巻き込まれていくキョンくんは、
やっぱりその立場上、読者自身が感情移入しやすいキャラであると思います。
だから読んでいて楽しいのでしょうか。
 
 
ハルヒシリーズを通して感じることは、
明らかに読者の存在を意識して物語が作られているということです。
ページの向こう側に北高の世界が広がっていると僕らが感じるように、
もしかしたらキョンも、
どこかの向こう側に現実が広がっているということを感じているのではないでしょうか。
 
夢の終わりは現実の始まりなのか、おそらくそこは灰色の何もない世界なのでしょう
 
 
宇宙人はいるかもしれないし
未来人はいてもおかしくない。
超能力者なら配り歩くほどいるというキョンでも、
異世界人にはまだ会ったことがなくて、
それがなにか強力な伏線になっているのは間違いないのですが、
 
僕はなんとなく、 異世界人=読者 であるのではないかとおもいます。
 
異世界・ページの向こう側に存在するもう1人の人物は、僕たちです。
 
 
さらにあわせて
 
異世界人=読者=キョンの現実
 
であるような気がしてならないのです。
 
何の変哲もない一般人であるキョンは、
唯一読者が持つ、「物語を俯瞰する、神的な視点」を有しているキャラであると思います。
 
それゆえに主人公でありながら、読者(=異世界人)と同じ立場にもいるのです。
 
だからキョン異世界人なんじゃないかなぁ、と…
 
 

異世界人として新たな強力キャラが登場するのは大歓迎なんですが、
ただ、
なんとなく異世界人は登場しないような気がするのです。
 
 
ほんと、これだけを書いてみたかった、ただの戯言です。