冷たい密室と博士たち
読了。
すごく理系で面白いのだけれど、
結局S&Mのキャラクタに話をかっさられてしまった感が強くて、
オタクとして良いやら悪いやら微妙な歯ごたえ…
でもあれか、登場人物に魅力がないとやっぱりダメだから、
コレはこれでいいはまり方なのかもしれない
 
そういえば「嫌われ松子の一生」も読んだ。
映画も観ておらず、
とりあえずタイトルの雰囲気からコメディかと思っていたらひどい目にあった。
ミステリィですよね。
最後、松子の一生が全て繋がるカタルシスはともかく、
笙の怒りの昇華が得られないまま物語が閉じたのがちょっとひっかかる。
若者世代の笙と、その親世代の松子の二世代の視線から物語が語られる事が
なんとなく読者の層を限定しなさそうで興味深い構造。