同中旅行第3弾、西日本編(5日目)

・午前0時ごろ
時は日付が変わったあたり…
 
車中泊が続く事3日、
僕の体もそろそろ車のシートになじんできた頃ではありますが
背の高い友人Bには限界が来たようです。
「足を伸ばして寝たい!」
という彼の主張を無下にする事も出来ず
岡山のビジネスホテルでの一泊が決定しました。
 
しかし、
ETCカードの高速道路深夜割引を利用したいがため
チェックアウトの予定は4時間後の午前3時半…
まぁ、足が伸ばせればいいや、
どうせ一泊「2980円・・・・・」だし
という軽い気持ちを胸に僕たちはホテルのフロントへ向かったのです。
 
フロントのおじさん 「1人3480円ね〜」
 
!?
 
予約をするときにネットで調べた料金では「2980円」。
 
フロントのおじさん 「あれはネット予約の料金ね。お客さんは電話でしょ?」
            「だったら悪いけど割引は出来ないよ」
            「…そんなこと言われても、社長がそうだっていうんだから、
              私にはどうにも出来ませんよ」
            「で、泊まるんでしょ?お客さんお金もってそうだし」

 
・・・・・・・・・一泊。
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/6112/6112.html
 
滞在時間、約4時間。
睡眠時間、約3時間半。
料金、3480円。
疲れ、ほとんど取れない。
憎しみ、プライスレス。
 
・午前3時半
起床。
ホテルの部屋に据え置きの、
AV見放題だといううたい文句のついたTVに一度も明かりをともすことなく部屋を後にし
隣のコインパーキングに停めたレンタカーへ。
料金400円くらい。
 
…あまりの安さに失笑。
(ここで寝たほうが良かったんじゃね?)
 
・午前4時前
岡山ICから山陽自動車道に突入。
運転席、僕。
助手席、(影の薄い)友人C。
後部座席、友人B。
BGM、眠らないように終始オタク関係。
 
・午前7時20分
福井県。だよね?
ハイウェイオアシス(だったっけ?)から望む敦賀湾。

日本海だ!
 
日本海だ!日本海だ!」
と騒いでいるのは僕だけ…
友人Bは黙して寝続け、友人Cはソフトクリームを買った。
 
・8時30分
石川県。かな?
ハイウェイオアシス(だったっけ?)から望む……日本海

日本海だ!
 
日本海だ!日本海だ!」
と騒いでいるのは僕だけ…
友人Bは黙して寝続け、友人Cは何も買わなかった。
夏の日本海はとても静かだ。
 
午前9時前
金沢に到着。
白川郷の前に設定した第一目的地、
金沢21世紀美術館」に到着。
http://www.kanazawa21.jp/ja/index.html

白い建物が青空によく映えます。
徹夜明けの目にはまぶしくて痛いくらいです。
 
開館は10時。
予想以上に早くつきすぎて開館まで1時間。
しかし、無料開放ゾーンは9時から開館しており、そこをゆっくりと見学。

外壁に滝のようにくっついているのは、朝顔
なにやらこれもアート企画の一環らしく、普段は無いみたいですね。
日本の夏っぽくてこういうのはだいすきだ。

得も言えない形のソファー。

朝だというのに結構人がいたのにビックリ。

正円形のこの美術館は
無料で開放しているゾーンが外周にあるため
どの方向からも入場できるつくりになっていて、
そのためか、「人の集う場」としてしっかり機能しているようで
「市民なんたら」みたいな企画も開催されていて、
非常に開かれた美術館であると感じました。
人々の交流の場になるように、といった設計コンセプトがあったみたいですが
まじその通りになっていてちょっと感激。
前日の地中美術館とは真逆でとてもおもしろい。
限定された閉鎖と可能性のある開放。
地中より地上とはグレンラガンか。
 
おもしろいデザインのイスが置かれているフロアに
奇妙なクリアボックスを発見。

こ、こいつ、動くぞ!?

僕、初めて見ました。
油圧式のエレベーターです。

すごい!
未来だ!
未来が来たぞ!
 
床下以外に機能がないので、5方向がクリアになってます。
音がほとんど無く、なんとも洗練された感じ。
スピードが遅いから実用性が伴わないっちゃあそうだけれど
なんともセンスあふれるガジェットですね。
(ガジェットとは言わないか)
 
ここにもあった、ジェームス・タレル作品。
地中美術館の展示の一つ)
金沢は無料だぞ!

これは天井が正方形に抜けている部屋。
切り取った青空が、天気がよければそこにあります。
時間によって表情が変わるそうです。
 
・10時以降
有料ゾーンで開催されていた展示は
「パッション・コンプレックス オルブライト・ノックス美術館より」
http://www.kanazawa21.jp/ja/04event/event_one.php?id=528

「グレイソン・ペリー展」
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/perry/index.html
 

こっちは有名な(らしい)下に入れるプール。
晴れていたので水のあおがとても綺麗。
でもやっぱり混んでたり…


 
・12時30分
楽しんだ美術館をあとにして、向かうは白川郷
とその前に、飯なんだけどどうしようかと悩んで
街中を走りつつ武家屋敷をちょこ〜〜〜っとだけ通過。

そういえば「水曜どうでしょう」の絵葉書の旅かなんかで
金沢武家屋敷に来てたな〜と思い出したけれど
僕は徹夜運転の疲れがきて意識を保てず、後部座席で失神。
 
起きるとそこは白川でした。
 
・15時半くらい
道の駅で休憩し、内接していた合掌造り資料館でその伝統的なつくりを間近で鑑賞。

おおぉ〜
立派なもんじゃ〜
 
少し車で走った先に車がやたらたまっている場所があり、そこから先が世界遺産白川郷
人も車も多すぎ〜
集落の端にあった大きな合掌造りの小料理屋で昼食。
意外とうまい

車を停めて歩いて散策をば

ぶっちゃけ「ひぐらし」はやった事ないので純粋に白川郷観光。
聖地とか、下調べもなし。



なんかやはり色々聖地的な場所があったみたいだけれど、
まあいいやね、今回の旅は。
またいつかくればいいよ。

しっかし、暑い!
あほかというほど日光が刺さる!
コントラストがおかしいくらいに強いので、山の緑と空の青がえらくはっきりしていてとても綺麗。



お金を払って大きな合掌造りの家へ侵入して見学。
地元の人がやたら観光客慣れしている事に恐怖。


その後、噂の展望台へ。


かなかなかな…
とヒグラシの声が聞こえて…
 
って聞こえてこないじゃん!
じーわじ−わ…
アブラゼミの大合唱!
暑すぎるんだよぅ!
 
・18時
友人Cに運転を代わり、山を越えて高山方面へ。
彼の、あまりの運転の下手さに閉口し、
僕は小便をすませたか確認して
神様にお祈りをしつつ
後部座席の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備を致しました。
ええ、
久しぶりに「死ぬ」と思いましたよ。
何度も。
 
彼には二度とハンドルを握らせないと、心に誓った高山の夜。
 
(中断)
つづく…