男鹿和雄展に行ってきました

友人Bと、東京都現代美術館で開催されている男鹿和雄展に行ってきました。

 

16時に入場して、ぶら〜っと見て帰ると思っていたのに、
じっくり閉館の18時まで見てしまいました。
(ゆっくりしすぎて最後は駆け足になってしまったのが失敗…)
 
すんげぇ、うまい。
伝わってくる生命感。
背景画だから人物は(基本的に)いないものの
その場所を吹く風や木々のざわめき、草いきれ
人々の生活の喧騒が自然と伝わってくるような
躍動感、生命感にあふれていました。
 
(これがアニメとして先に情報をインプットされていることからくるものなのか)
(あるいは本当に一枚の絵がもつ生命感なのか、ちょっと断言できませんが)
(僕はやっぱり後者だと思いました。)
 
光の使い方とか空気遠近法とか、
すごく勉強になりました。
一枚一枚吸い込まれるような空間が描かれていて、
背景画のくせに、実に飽きさせない!
構図が完璧。
手前と奥の遠近的な、対比的な構図とかが特徴なのかな?
アニメの背景として登場人物を動かす事が前提だから
メリハリがつくように遠近感を出す、
って何かの、日テレの番組かなんかでゆっていたような気がするけれど
それをおいといてもすごい出来…
スターピース
  

平日だというのにかなり人が入っていて、
ジブリ効果なのかよくわからないけれど大盛況でした。
展示作品が大量にあったということもあるけれど
なにより、
幼い頃に親しんだ、思い出のあるジブリ作品のということで
みさなん一枚一枚穴が開くように見ては
「あぁ〜」
ってため息をついているので、人の流れがとてもゆっくり。
って僕らもそうやって一枚一枚みていったのですがに…
 
鑑賞していて思ったことは、
例えばこのあいだ見た
金沢21世紀美術館で見たグレイソン・ペリー展は、
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/perry/index.html
「なんだよこれ…」
って感じで意味不明な作品群だったのに対して
 
男鹿和雄展は
ジブリの背景画メインということもあって
見ている人が共感できる、
日本の原風景といえる作品が多かった事が
よりいっそう人を惹きつけ、
みんなじっくり見て
そいで琴線に触れるものを感じているのだということです。
 
芸術は体感をともなってこそ芸術
みたいな、
なんか身体性とか再体験とか、
そういったものに繋がるようなもののほうが
好きだなぁ…僕は…
 
意味不明ですいません。
 
とりあえず男鹿和雄展、行ってよかったです。
1100円でお腹一杯です。
地中美術館の数百万倍良かった。
(これ個人的に重要)
 
 
地元に帰ってきて夕飯は食べ放題の焼肉になりました。
1600円+ドリンクバー
 
もうすんげーまずいの。
わかってたけど、
すんげーまずいの。
 
あえて挑戦してみたのものの、
もう二度と行くまいと誓った八月の終わり。