表紙がまとまらない…
自分の才能の無さに絶望した!
 
それでは、おとついマン喫で読んだマンガの感想をば…
 
まずは「もやしもん」。
アニメが予想だにしない大人気だそうで、僕もアニメが先でした。
(もちろん名前は知っていたけど、ここんとこ貧乏だったので…)
掲載はイブニング。
学生と専門職モノの良いところを持ってきていて情報として得るものもあって、さすがイブニングって感じ。
文字が多いところはさすがに一度じゃ知識として定着しないけれど、
菌をかわいくデフォルメしているのは凄く「当たって」いると思います。
先月号だったか「サイゾー」のレビューで農業専門の人がこき下ろしていた記事に、
もやし本編を読んでいないのにムカついたけど、
やっぱりあのレビュアはまったくわかっちゃいない。
そんなんだから専門職の敷居があがっちゃうんだろう…
だって「もやしもん」を読んだら農学を勉強してみたくなったもの。
 
しかし蛍の変身には少し疑問が…
もとよりTS/TGだったのかあるいは異性装に興味があったのか、
理由はわからないけれど、
最近ブームの異性装萌えによるテコ入れが最大の目的だったのならばなんとも面白い展開です。
イブニングに異性装萌えを投入できる環境が作られているって読者層の変化だよね。
イブニングは読んでいないけど、でも前には最後までぶっ飛んだ恋風とかやってたか…
面接で「イブニングで何が好きですか?」って聞かれたトラウマを思い出します…
「……、…恋風です」
「あ、連載中の作品で」
「………、ええと…」
「じゃあ次の質問ね」
(アッー!)
 
続いて最近話題の「WORKING!!
なんとなく確実に水面下でアニメ化の話が出ていそうな作品。
一応ファミレスでワーキングものだけど、完全にキャラ萌のマンガ。
物語としてはどうでもいいけど、キャラのやり取りニヤニヤしてしまう自分が嫌…
この作品でもハヤテよろしく男主人公の女装があって萌も萌え〜って感じです。
つうか「もやしもん」に続いて女装ありの作品かよ!
なんだろうこの流れは?
手塚作品、宝塚、歌舞伎やらなにやら日本の異性装文化は、
現代社会のゆがみとは関係なくかなり古くからあるものだから別に「おかしいぜこの野郎」とは行かないけれど
BLの流行もあわせて随分性関係の標準がゆるくなってきているのかな?
この間フジテレビでやっていたらしい「腐女子特集」のインタヴューで
「社会の持つ女性像に対する反抗、自分という存在の確立のひとつとしてBLという表現がともにある」
って確かこんな感じに被取材者が答えていたのを思い出します。
:特集『腐女子ノ先ニアルモノ』(その1/2)(ニコ動)
(その1/6)
人が性差を超えて個人を獲得しようとする時に、受け入れられる場、
例えば表現の場とかエンターテイメントがあることは大事な事ではないでしょうか。
ストレートの人たちや、
いわゆる(オタではないという意味で)一般人に受け入れられるには時間がかかるかもしれないけれど、
そこに萌えの「記号」として以外の意味もあると僕は思いたいです。
それらがただ「萌え記号」として消費させてしまう一方で、
ひと時でも誰かの居場所が出来るのだったら、それはそれでやはりいいことだと思います。
「オタク」が市民権を得始めた今、
もし「オタク」普及でいろいろな文化の裾野を広げる事ができるなら、オタクも捨てたものじゃないなぁ。えへん!
って全然マンガの感想じゃねえ!
 
さあて次は、「君に届け」。
実は僕、少女コミックって実はマン喫以外では手に取ることが無いというオタクの風上にも置けないクズなのです…
これも面接で「少女読まないの?じゃあ君ってオタクじゃないじゃん」と一蹴されたトラウマが…
うええぇぇぇっ・゚・(つД`)・゚・
君に届け」は、胸キュンしてはぅはぅ〜なマンガ。
なんていうかぶちゃけると、クラスで目立たないオタク少女の琴線直撃って感じで、
感情移入がし易く、展開以外でも読者をひきつけるものがあるなぁって設定の功が大きいなと思う限りです。
自分の中学時代にも貞子のような子が、まあいじめられっ子でいた訳で、そいつのことを思い出しました。
このマンガを読んで自分の「キャラ」を作って貞子のように振舞っちゃう人が出そう…
ってそれオレ!
マンガに影響受けまくりだものっ!
ああ、貞子はいい友達を持ったものだ…
僕はその逆、バレるとクラスからはぶられるのではない恐怖に怯え続け、
未だに自分の趣味をカミングアウトできていないでいる臆病者です…
貞子という「個人」を受け入れられる「環境」がしっかり機能しているのが、実に羨ましい。
そういう好環境を担える人間になりたいと思う。
…あれ、これ何の話だ…?
「弱い存在」である貞子が誤解を解いていく過程が重要なので、逆に弱い存在「敵」を作っちゃいけないために
くるみを「ちょっとやな子だけど、
やっぱり根はいい子」に落とすあたり作者が物語を大切にしているなぁとおもいます。
…関係ないけど「ライフ」を読んでみたくなりました。
 
ラストは「しゅごキャラ!」(1巻のみ)
(全員オタクの)同期(予定)の一部が
しゅごキャラはおもしろいど!」って言っていたので寝る直前に1巻だけ読みました。
うん、
だって幼女は好きだもの。
えへへ!
ってちょっとそういう話はおいといて、
君に届けにちょっと考えた「自分のキャラ」に続いてこのマンガかよっ!
なんだこの選択順序は!
裏テーマがあるのかってくらい気持ち悪いぞ!
「なかよし」に連載されているこのマンガの読者層は、
言わずもがな(大きなお友達と)小学生女子がメインだと思われます。
これから個性を獲得してく思春期前〜思春期の層に
「個性を大事にするんだよ〜」っていう作品がヒットしているなんて面白いなぁ。
エンタメに隠れた健全な教育、って子供向けのものはほとんどそうだけれど、
そのテーマはもちろん、結局のところそれらの作品が「萌え層」にも評価されているのが、実に興味深い…
純粋な教育番組やディズニー、サンリオ系のマスコットたちがいまいち男にヒットしていない一方で
(というのはオタク男側の意見かもしれないが)
子供向けのエンタメ作品が一部の男たちに指示されるのはやっぱ性的対象に成り得るから??
…だよねぇ
物語じゃなく「キャラ」が一人歩きすることはむしろ今や製作者側も意識してものづくりしているし…
そこがNHKの教育作品と商業作品の大きな違い?
むっずかしいなぁ…
ああ、児ポ法とかやめてほしいなぁ…
って最終的に言いたい事はコレか!?