年末から読み続けていた「ねじまき鳥クロニクル」をついに読了。
日記を遡ってみると、第3巻を買ったのがなんと2004年12月19日…
3年以上もよく熟成したものです。
って僕の部屋にはそんなんばっか…
春樹文はやはりなめらかで、
あまりに表現豊かな比喩にはほんと感服しました。
本文のような文学的表現を日常会話で持ち出すのもどうかと思いますが
自分も村上春樹のようになめらかで優しく、
それでいてつかみどころのない言葉を繰れるようになってみたいです。
で、
そのつかみどころのない謎が収束していく
中盤から後半はドキワクしてページも進みましたが
結局曖昧模糊としたままいくつかの謎が放置されているので、
最後までいってもぶっちゃけようわかりませんでした。
ああ個人的にはミステリ的なきれいな解決をみたかったなぁ…
象徴的なガジェットや事件をちりばめる事で
こころ、みたいな漠然としたものと
人間関係みたいな流動的で不可視なものについて書いているのはわかるのですが、
何が何を表しているのかとか、ちらばった点と点をを線で結べず
内容がいまいち整理できないのでよくわかりませんでした。
でもきっともう整理しないでそのままぐっちゃぐちゃのまま引き出しにしまっちゃいます。
深く本を読んでいる人には頭も上がりません…
それにしても笠原メイみたいな、
なんなんだろ、
ライ麦畑でつかまえてくれるような人が身近に欲しいですね。
この表現もまちがえてる?
  
そのあとイキオイで乙一ジョジョも読了。
荒木先生のコマ割りを意識したって何かのインタビューで読んだけど、
時折入るちょっとした風景や動作の描写や、
のっぴきならない展開では
あの「ドドドドドドド」っていうおなじみの効果音が聞こえるようで楽しめました。
で、でも正直「ダ・ヴィンチ」のプラチナになるほどなのかなぁ…
叙述トリックとか最後のどんでん返しを期待したけど、
なんかふつうにおわってしまった感じがします。
むむむ
なんだこの辛口…