新宿で時をかける少女を見てきました

今日は久しぶり、実に6ヶ月ぶり?に会う友達と遊ぶ予定がありまして、
まあ、オタクな方なので
 
「新宿で『時かけ』観よう。観ないというなら、俺は一人でも行く。」
 
と、友情を揺るがす脅迫まがいのメールで約束を取り付け、
お互いのサークルを兼部している稀有な後輩(一人)を引きつれ、テアトル銀座まで行ってきました。
 
前評判がかなり高く、既に観てきた方のブログとかを拝見すると、整理券が配布されるレベルの混雑が予想されるために、上映時間より40分早く新宿に集合予定だったのです
が、
僕が電車に乗り遅れて30分遅刻が確定した上、集合場所を勘違いして「西口・アルタ前」なぞというありえない所に設定にしちゃいまして
友達に先行して映画館に行ってもらうように頼んだのに、えらく混乱させてしまいました。
 
ちなみに僕は微塵の躊躇もなく西口へ出て、アルタがないことに気づき、それこそこれから見ようという「時かけ」の主人公のように疾走しました…
 
 
友達は映画館に無事たどり着けたらしく、僕の分の整理券とチケットを買っておいてくれたので合流直後に館内に入ることができました。
(入場は始まってた)
まったく気づかなかったのですが、今日は映画が安いらしく、1000円で見ることができました。
う〜ん、ラッキー。
だからあんなに混んでたのかな?すごく並んでたそうです。
 
時をかける少女」は名前とストーリ展開は知っていたのですが、原作は未読、映画版も未見、ドラマ版はハロプロが入っていたのでスルーしていたために、映画が初めての「時かけ」でした。
(角川から出てるマンガ版は読んだんだけど、まったく憶えていない。現在マンガ版ハルヒを連載している作者のデビュー作らしい)それと、細田守監督作品は今回が初めてす。
 
感想から言ってしまうと、「歴史に残る作品」って感じました。
生で劇場で見られてよかった、と。 
 
ネタバレル
 
前評判がすごかったので期待しまくりだったのですが、僕にとってはその期待を超えた作品でした。
作画、脚本、演出、背景、音楽、声優、どれも破綻なく、完成度が非常に高かったです。
性格が明るく、わかりやすい主人公は、自分の過去の行動と重なる点も多く、感情移入ができましたし、
全体を通して流れている、青空や木漏れ日、夕焼けや蝉の声といった夏の雰囲気が劇場を包み込むように伝わってきて、
自分が夏に立っているんだと感じられて非常によかったです。
タイムリープ時の演出や、時折入るコメディタッチな演出も「クスクス」笑ってしまうし、
友達は少々ひっかかってみたいだけど、
感情を表すとき、キャラデザからかなり崩れた表情をするあたりや(デッサンは狂ってないです)
時折カメラ目線で入る主人公自身のツッコミなどの演出が、展開をシリアス過ぎるものにしないで、
観客を夏の爽やかな日常生活に留めていてくれるんではないかなと感じました。
主人公の送る高校の生活がとてもとても爽やかで、
「あぁ、こんな高校時代を送ってたかもな〜」とちょっとジュブナイルにセンチメンタルです。
男子校だったから…
高校生活の1コマ1コマの背景描写が世界を立体にするんですよね。
雑然とした教室とか、黒板脇に張ってあるプリントとか、模試の告知とか。
思い出の1コマが確かにそこにあって、そこで物語が展開されると、すごくリアルだし親近感が沸きます。
業者模試の告知とか、切ない。
 
それに、貞本デザインの女の子が異常にツボに入ってしまって。
たまりませんでした(;´Д`) ハァハァ
主人公紺野美雪は爽やかで、素直バカそのまんまなので気持ちがよく、
 
そして 何より、
 
妹、紺野美雪
 
妹が、か わ い 過 ぎ
 (*´ω`*)
ミディアムロング
 (*´ω`*)
 
 
友達のそばかす早川友梨と、引っ込み思案の後輩藤谷果穂。
 
た まん ねぇ〜〜〜
 (*´ω`*)
 
果穂ちゃんやばいっすね。
取り乱し方とか、たまんないっすね。
え?
持って帰ってもいいですか?
 
 
もちろん男キャラもかっこいいし、モブの作画も乱れない。
 
 
かなりのネタバレになっちゃうんですが、美術館の観覧客の演出とか、たまらないです。
友達も気づいていたので、そこまで深く観なくても気がつくものなのかもしれないですが、
 
「あぁ〜!」
 
と、糸が繋がるので隅々まで見ておいてください。
 
クライマックス、
僕は泣かなかったんですが、周りからは結構涙っぽい嗚咽が聞こえていました。
(隣の人は腹の音が聞こえた)
泣きはしませんでしたが、音楽演出も相まって、鳥肌が立ちまくりでした。
 
ラスト直前の津田功介が主人公に向けた一言が、まさにこの映画のすべてを表していると言ってもいいくらい強く印象に残っています。
 
「真琴 前みて走れ!」
 
がつーんと、ばちーんとキますね。
たまんないです。
 
 
あと、地味にツボだったのは、自転車事故と坂でスッ転んだときの容赦ない生々しい表現。
これがリアルに表現されてるってのもまた世界が立体になってると思います。
 
 
新宿駅構内にあった噂の「ゲド戦記」の広告がなんともなんとも痛々しいです。
見るなら絶対「時かけ」なのではないでしょうか。
いえ、実際「ゲド」がどんなんなっちゃってるかは知らないですが。
 
 
テアトル新宿だと「時かけ」のタイムリープキャンペーンというのをやっているらしく、スタンプカードをもらって、
2度以上鑑賞すると、ラジオ体操のようにスタンプを押してくれて、3回見ると非売品ポスターをくれるそうです。(先着順)
 
ううむ、友達はまったく乗り気じゃなかったけど、
僕は見終わった直後でも、何度見てもいいなと思っちゃいました。
いえ、ポスター狙いじゃなくて、普通にいい映画だったので。
もしかしてまた見に行くかもに〜