帰宅途中。
 
赤羽駅乗り換え途中。
 
突然の警報音。
 
向かいのホーム。
 
中途半端に止まっている電車。
 
アナウンス。 
 
人身事故。
 
人だかり。
 
喧騒。
 
車両のした。
 
…何か。
 
…不自然な何か。
 
ブルーシート。
 
遠くに救急車のサイレン。
 
喧騒。
 
車両のした。
 
……不自然なシルエット。
 
救急隊員の懐中電灯。
 
……不自然な何か。
 
……明きからにバランスを欠いたシルエット。
 
……動かないカタマリ。
 
人だかり。
 
 
 
 
救急隊員がシート出したくらいで乗り換えの電車が動き出したので駅を離れました。
 
遺族の方に申し訳ないのですが、
あまりに衝撃的で、初めて生々しい人の死を見たので、いえ、人かどうか特定できないのですが、
そういう場面に遭遇したんだ、と書かせてもらいます。
まったく「ヒト一人が死んだ」という実感がわきませんが、
誰かの人生が終わって、誰かの人生が狂った瞬間だったんですね。
 
ちょうどメールをしていた友達に現状を伝えたり、そこにはなんとも現実感を喪失した気持ち悪い自分がいました。
見てるだけしかできない自分ですが、現場を見に行っちゃったり、不謹慎なんでしょうかね。
自分でそれを疑問に思っている時点で不謹慎なんでしょうが、自然と人だかりのほうへ向かってしまいました。
 
ううむ、人間として大丈夫なのだろうか。
死に対して今一実感が持てなく現実感が欠如していると思う。