ガンスリ無印と二期の話

いやはやガンスリについてのエントリしてみますが、
いまや一部で神とされている第一期はもう5年近く前の2003年10月作ですか…
あの頃は自分のPCが無かったからVHSに録画してたなぁ…
今となってはにこにこにこにこ…
ま、
そんな事は置いといて
二期なんてまだ一話しか見てないですが、
その一本だけでも面白い比較が出来ると思います。
 
演出に雲泥の差があるとかそういう技術的なことはもっと詳しい人に任せておいて、
とりあえず「ストーリーアニメ」なのか「萌えアニメ」なのかを
同一原作で味わえるなんてそうそうあるものではないと思います。
僕としては無印を「ストーリー」、二期を「萌え」と分けちゃいました。
原作はいわゆる義体第1部の6巻までしか買ってなくて、
僕の中でガンスリの象徴であったアンジェの死はまだ読んでいません。
GUNSLINGER GIRL 第一話 2/3↓

いいところが上がってないなぁ…
ってか上がってるのがおかしい事なんだけど…
ニコ動のほうだと二期は消されちゃうと思いますが、一期はしぶとく残ってました。
:ニコニコ動画検索結果「gunslinger」
 
無印はおもっ苦しく、二期はこれまたずいぶん対照的に軽やかになって
前者は義体担当官が話を進めているのに対して、後者は義体自身が話を進めています。
 
無印が売りにしたのはきっと原作の雰囲気とテーマの重苦しさであって、
それは演出の完成度とかやたらリアルなSEだとかで、
義体のおかれている現実と明らかに閉塞している希望みたいなものがしっかり伝わってきます。
 
対して二期は
随分キャラデザも洗練されて今っぽくなり
無印にあった閉塞感から抜け出しキャラを前面に押し出していてキャラクターも軽くなって
世界も前作のどんよりした灰色から随分色がついて明るくなりました。
動きがおかしいとか作画が下手だとかを置いてみても大きく違うのは
無印の大事にしていた世界観よりも
キャラクター自身を売りにしている点なのではないでしょうか。
なんかガンダムで言えばファーストとSEEDの違いみたいなものだと思います。
 
ジャパニメーションもストーリー重視の大人向けのものと
キャラクター重視の萌え萌えなものとに大きく二分できますよねきっと。
ビジネスとしてみた場合、どの層を狙った作品なのかが、少し垣間見える気がします。
アニメ作品のビジネス展開なのかキャラクタビジネスの展開なのか、
MW作品だし、前作に比べてフィギュアとかグッズが多く出そうだけど
売れるかどうかは神のみぞ…
 
原作者の相田さん自身が世界感重視なのかキャラ萌えなのかによって舵の方向は決まりますが、
相田さんの同人誌の「TATAKAUMONOTATI」だったか何かで
返り血まみれの幼女が「おじさま見て見て!」とパスパスてっぽう撃ってるイラストがあって
そこに「ガンスリはこういうマンガです」みたいな作者注が付いてるものがありました。 
結局
「ジョゼさんのために一人殺しました、えへ♪」
みたいなのがつまりガンスリだったということなのでしょう。
別に萌え路線で見れば、美幼女が実銃をパカパカ撃ちまくるアニメなんて
ちょいダークが流行っている昨今だともってこいのキャラ設定ですから、
二期はこういう作品だと思って、
むしろ無印時代の唯一の汚点であるキャラデザを払拭している点では最高ですフヒヒ。
 
なんて、
ワクワクしながらBS11で無印ガンスリ二話を見ちゃったから思ったことを書いてみました。
いやぁBS11はお目が高いね、
エヴァアクエリオンガンスリの3本が一夜に見れるなんて毎週見ちゃうじゃぁないですか。
それにしても無印の間に挟まる二期のCMとの温度差がおもしろくてしようがない。
 
無印一話のSEとかBGMの使い方とか、今見るとほんと神ですよ。
作品全体の評価としてはヒラメッタの方が全然高いんだからっ!
江原さんじゃないヒルシャーなんてアレンにやられてしまえっ!
(やっぱりBITTERSWEET FOOLSがやりたくなります)